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BLEACH その他WJ好きを発散・羅列? そんな立派な腐女子です
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 昨日のはずが、今日になりました。
思惑通り進まんですなぁ~。
ヒゲを書こうかとも思いましたが、ヒゲはねぇ・・・ヒゲですから
明日のマユリンで毒吐き作業も一段落です。


そして、そろそろ5月に向けての準備を始めようかと思います。
相方は、書きたいモノが決まったようですし。
玄重も、濃ゆいエロの予定ですので、今からじっくり進めてみよう!!!
と思います。



W・D    ~ 浦原 編 ~





 


 夜の静寂を破る微かな音に、眠りの淵に沈みかけた一護の意識が浮上する。

―――コンコンコン

 同じリズムで叩かれる窓に、不気味さよりも「またか・・・」と、ため息が出た。
 カーテンを開ければ、想像通りの人物がトレードマークの帽子を目深にかぶり、屋根に立っていた。
「こんばんは、一護さん」
 下駄の音、一つ立てずにやって来る男へ、非難の眼差しを向ける。一護の視線など歯牙にもかけず、
「あら、窓は開けてはくれないんッスか?」
 片頬だけで笑う姿は、この男がやると、様になりすぎる。
 仕方なく、施錠を解いた。冬の寒さを残す空気が、室内に流れ込んだ。
「ありがとうございます」
 身軽に、室内に入り込む男は慣れた様子で一護のベッドへと腰を下ろした。
 下駄をぬぐ礼儀は弁えているようだが、さっきまで横になっていた場所に、我が物顔で腰を下ろされ、ムッと顔に出た。
 目敏く見付けた相手は、大して気にする風もなく肩を竦めるだけだった。
「で?こんな時間に何の用だ浦原さん」
 言外に非難を交えてみせると、どこに隠し持っていたのか、リボンのかかった小さな箱を取り出す。
「ホワイトデーのお返しッスよ」
 言葉少なに、ベッドへと置いかれたソレ。疑問符を貼り付けた一護が、浦原と箱とを交互に見遣ると、
「一護さんの趣味に合わせたつもりッスけど・・・」
 最近の若い子の趣味は難しいッスね、と年寄りくさい発言をするものだから、巣くう不満も忘れ小さく吹き出した。
「ジジくせぇぞ、浦原さん」
「失礼ッスね。このピチピチなアタシを捕まえて」
 どうしたものかと箱を見詰めていると、浦原が苦笑交じりに問うた。
「開けて見て下さいよ」
 箱を手に取り、一護の手の中へと落とす。
「あ、うん・・・でも」
「まぁまぁ、イイからね?」
 押し切られ、箱のリボンを解きソッと開く。
「どうッスか?」
 箱の中には以前、一護が欲しいと零したリングに似たモノが眩い光を放っていた。
 男性用でありながら決してゴツさを感じさせない、繊細なモチーフが施されたソレ。中央には、ツタに守られるように、硬質な石が光を放つ。
「・・・浦原さん、これって」
「気に入りました?」
「う、うん。ありがと」
「そりゃ、良かった。早速、着けて見せてくださいよ」
 リングへと魅入る一護を浦原の声が急かす。急かされるままに、リングを左の中指へ嵌めようとするが、第二間接で止まった。左手の中指に入らないのであれば、右利きの一護にとって反対の指では絶望的だ。
 人差し指と思ったが、中指とそうサイズに代わり映えはなく、どうしたものか、と首を捻ってしまう。
「どうしました、一護さん」
 第二間接までしか入らないリングを見詰める一護の頭上から、浦原のどこか楽しそうな声音が降り、ソッと伺い見る。目の前で着けているのだから入らないことなど一目瞭然だろうに・・・。
「・・・・・・入んねぇ」
 浦原の目の前へ、中途半端なままの指を突き出せば、大仰な溜め息が一護の前髪を揺らした。
「入れる指が違っているじゃないッスか」
 一護の手を取り、リングを抜き去る。
「コレは、ここッスよ」


 それは、まるで吸い付くように、ピッタリと嵌まる。
「永遠の輝きと、永遠の愛ッスからね。ココ以外に考えられませんよ、一護さん」
 唖然としたままの一護を横目に、見せ付けるようにリングの石へと口付けを落とす。
「このまま一護さんごと、お持ち帰りしたいんッスけど、いいッスか?」
 深みのある低音に反射的に頭を振ると「残念」と然程、残念そうにも聞えない声音が耳朶を擽った。
「それじゃ、時間も時間ですしアタシは失礼しますよ」
 来た時と同じ唐突さで、裾を翻し闇夜へと飛び立った。
「う、浦原さんッ!!」
 慌てて引き止める一護の声に、振り返る浦原の眼差しにはどこか真剣な色があった。
 無言で見詰められ、促されているような気がする。乾く喉を潤すために、一つ嚥下し口を開いた。
「ッ・・・、先月も貰ってんのに何でッ!」
 先月の2月14日、日も変わろうという時分に、本日と同じく唐突に現われた浦原。
 一護の好きなチョコを片手に飄々と現われた。

 一護の声に少しだけ目を見開き、フッと肩の力を抜いた浦原が、帽子を深く被りなおした。
「そんなことッスか・・・。そりゃ、アタシが一護さんを想うのと同じくらい、貴方に想われたいからに決まってますよ」
 意味が判らず凝視したままでいると、唇だけが弧を描いた。
「先月から一護さんは、アタシのこと考えてくれていたでしょ?今日からは、ソレを見るたび思い出してくれるじゃないッスか」
 企みを打ち明ける密やかな声は、ひどく挑発的だ。
「早くアタシのモンになってくださいよ、一護さん」
 そんな台詞を残し、浦原は闇に溶けた。

 


 


 浦原が消えた後も、一護はしばし窓に頬杖をついていた。

「アホ原・・・。言い逃げすんな」
 渡しそびれたじゃねぇか、悪態を吐くも一護の横顔はほんのりと紅く染まっていく。
「ったく・・・考えることが似てんだよなぁ」
 浦原へのお返しを思い出し、フッと目を細め、口元が緩む。
 自分勝手で、勝手に自己完結するアイツが、プレゼントに込められた気持ちに気付くだろうか。
 気付いて欲しいような、欲しくないような・・・
 ただ、浦原の反応が楽しみでしかない。
「俺の答えは決まってんぞ・・・後は、アンタがどう答えを導き出すかだ」
 姿の見えない相手への宣戦布告。
 
 空を見上げる一護の双眸には、不敵な強い光が宿っていた。

 


 
 肌寒い風を全身で受ける一護を、雲の切れ間から覗く月が照らす。
 月光を受けるリングは、一護の左手薬指に静かに納まり、キラキラと反射していた。








おかしい・・・ギャグになるはずが・・・。
浦一を目指す次回以降への練習だと考えて。
まぁ、マユ一すきーにとっては、こんなもんだろう。

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